皆さん、こんにちは!DJのむっちゃんです。いかがお過ごしでしょうか?
4月からもむっちゃ元気でいきたいと思います。
大学の方も新たな年度に入ってきまして、障がい学生支援の方も充実させていきたいという思いで、
障がい学生支援にノートテイカーとして関わってくれていた大学院生とその後輩学生にお話を伺いました。
支援に関わる、熱い思いが垣間見えた対談となっております。
ぜひ、お聴き頂ければと思います。
- ノートテイク
- 聴覚に障がいのある学生へ講義の音声を文字で通訳すること。紙に手書きする方法や、PCで専用のソフトを使う方法などがある。普通にノートを取ることとは違い、音声情報は文字にするが、板書をまとめたりする作業は伴わない。
<以下文字起こし版>
DJ「はい。ゆにラジオの特別対談。今回はお2方に対談を行います。まずは久門さんです。久門さんは現在、北海道大学大学院の文学研究科で障害学生支援を研究されています。大谷大学文学部哲学科の卒業生で大学2回生からノートテイクのサポートとして活躍されていました。私との接点はゆにのイベント、ノートテイクの講座ではじめて接点を持ち、ゆに主催のカフェdeサポートでも関わらせていただきました。はい、2人目は阿部さんです。現在大谷大学文学部哲学科の3回生でノートテイクサポートで活躍されています。ゆにでも新たにPCテイクでも携わってくれていまして、講座も今、受けてくれています。ではお2方、今日わざわざお忙しいときにありがとうございます。」
久門「ありがとうございます。」
阿部「いえいえいえ。」
DJ「今日はよろしくお願いします。」
DJ・久門・阿部「よろしくお願いします。」
DJ「進行は一応私DJむっちゃんなんですが、つたない進行になるかと思いますが、どうぞ気楽にお話すすめていければと思ってます。」
久門・阿部「はい。」
DJ「(よろしく)お願いします。」
DJ「まず、今日は主に学生支援のことについてお話できればと思ってます。まず、1つ目なんですが大谷大学の障害学生支援の
現状を(お聴かせください)。」
阿部「現状ですか?」
DJ「はい。」
阿部「他の大学に比べて若干遅れ気味かなというところはあるんですけども、最近有志の活動によってテイクしているところを
ビデオで撮影してもっといろんな人に興味を持ってもらおうとか、新しくテイカーなった人にわかりやすく説明するためであるとか。今、改善に向けてどんどん動いている状況ではあります。」
DJ「今年、部室ができたってこと聞いたんですが…。」
阿部「はい。部室ですか?」
DJ「部室ではない。場所。」
阿部「場所ですか?」
DJ「スペースは?」
阿部「できてはいないんですけど、そういうふうに使ってもいいスペースはあります。ちゃんと。週に2、3回お昼ご飯を利用者さんとテイカーで騒いでみたいな感じでお話しているみたいな部分はあります。」
DJ「ピアサポートみたいなものかなと思いますよね。」
阿部「そうですね。コミュニケーションしやすいように口を大きく開けてしゃべってみるとか、その場にある紙を使って筆談してみるとか、指文字使うとかそんなふうに気楽に話はしてますね。」
DJ「久門さん、学生時代の経験、今の現状とちょっと照らし合わせて、どうなんですか?」
久門「そうですね。今、阿部ちゃんから聞いてけっこうノートテイクのほうでどんどん進んでいるなっていうのがあって、私のときはまだテイクすることに精いっぱいで集会やろうとかこういうふうに集まってもっと積極的にコミュニケーションとろうというところまでいってなかったんで、そこはすごく大きく進んでいてよかったなって思います。」
DJ「学生時代ずいぶん苦労されたってことですね。」
久門「そうですね。まだまだですけどなかなか個人個人でこういうふうになったらいいなって提案はあっても皆でまとめて実際に活動していくところまでは至らなかったんで、そういうところではすごく阿部さんの代で進んだんじゃないかなと(思います)。」
DJ「頼もしい阿部さんもいらっしゃって、久門さんが築き上げてきたものを阿部さんが新たな(築きをしていくのですね)……。」
久門・阿部「(笑)」
阿部「そうですね。」
久門「なんとか(笑)」
阿部「そうですね。ずっと話はお聞きしていたのでどうにか形にしたいなと思って私と他、協力してくれる友だちとかとテイカーとの皆と一緒にそういうふうに動いていった感じ。私は主に言いだしっぺで実際に進めてくれたのは他の強力な助っ人のおかげなんですけど(笑)」
DJ「すごく動きをみて周りのかたが(それに同調していったんですね)。」
阿部「そうですね。先生方とかにも協力をお願いしてテイクのビデオのために模擬授業してくださったりとか。そういうのは
嬉しかったです。」
DJ「どうですか?今の、お互いにコメントとかあれば(お聞かせ願えますか?)。」
久門・阿部「(笑)」
阿部「いや、でもずっと言ってはった、希望してはったことだったので、今それがちょっとずつ実現に向けて動きだしているのがすごくいいなと思って。私、今3回生でもうすぐ4回生なんですけど、残りの1年間でできる限りのことはやって卒業したいなって思ってるので。」
DJ「いや、すごい。」
阿部「(照)」
久門「いや、私はでもこっち北海道行ってからやっぱ大谷(大学)のことがけっこう心配で。自分がいなくなった後、どうなるんだろうというところがすごい大きくて。他の後輩、障害学生から話を聞いてるとやっぱ4年生がいなくなったらどうするんだろうっていう同じような気持ちだったと思うんで、ちょっとハラハラしたんですけど。4月、5月ぐらいにけっこう心配してて。でもけっこう皆、テイカーさんが主体的に動いているっていうのを聞いて本当嬉しく思います。」
DJ「本当頼もしいというか、変わりつつあるということでさぞかし安心(されたと思います。)」(紙の音)
久門「そうですね。そうそう。」
阿部「北海道大学での支援形態とかをちょっとずつ教えていただくにつれて、うちの大学でもこういうことやればいいのになと思って。またどんどん改善案というかもっとテイカーとさん利用者さんとの関係とか。ひいてはノートテイクそのものをよくしていくためにやっぱり動いていかないといけないなというのは久門さんからお話聞いてて常々思っているところではありますね。」
DJ「情報交換とかうまくいってるというところで。」
阿部「そうですね。」
久門「すいません。北大だと去年4月に特別修学支援室っていって公式な支援室が立ち上がったんですよ。それでテイカーさんとか関わる先生なんかもきっちりちゃんと勉強するとかコミュニケーションとるっていうことで、これから本当に支援体制つくっていきましょう、協力していきましょうっていうことで立ち上がっているんですけど。やっぱり今の利用者さんが聴覚障害者の学生さん1名だけなんで、本当にまだやってるテイカーさんも少ないし、認知度も低いし、修学支援室自体がまず周りからみたらちょっと『なにやってるところなんだろう』ってたぶん見られてるっていうので。やっぱ大谷(大学)とかだとある程度先生も学生も知ってて『あ、テイカーさんくるんだな』とか先生からも『こういう配慮どう』みたいなのがたぶんあると思うんですけど、まだこっちは本当全然今やっと始まったとこっていうところで先生にどういうふうに説明するのかとかテイカーさん同士がどういうコミュニケーションとろうとかっていうとこで困ってるんでそういう大谷での経験がすごいそこ(=北海道大学)で生きているなと。」
DJ「あぁ。より呼びかけが必要になってくるかと思うんですけれども、初めて部室ができたっていうのは大きい第一歩になってるのかなと思いますね。」
久門「確かに。」
DJ「これからじっくり地道にあわてずに(進めて)いけたらいいですよね。」
久門「そうですね。そう。ついつい大谷でけっこういっぱいいろんなことに口出してきてるから、ついやっぱこっち(=北海道大学)のほうでもこういうふうにならないかなああいうふうにならないかなみたいなのどんどんどんどん思っちゃって。まだまだひとつずつ積み重ねていかないとなっていうとこなんですけど。」
DJ「わかりますよね。でも本当こういう(久門さんのような)かたがいらっしゃるからこそできあがってくるものがあるかなと思いますよね。」
久門「はい。」
DJ「僕も力になれればと思っています。」
久門「ぜひ、お願いします。」
DJ「はい。最後なんですが、先輩から後輩、メッセージを伺えたらと思います。」
久門「それもすごい今の代のテイカーさんがどんどん変えてくれていると思うんで、これからその積み重ねをしていってさらに、その後これから入ってくる障害学生にとっても支援学生にとってもいい場所になってほしいと思います。」
DJ「はい。」
阿部「そうですね。私と他、有志のテイカーの数名の共通の認識としてあるのは久門さんの代でできたものをちゃんと続けていこうっていう認識がやっぱり皆のなかにあるので、それをどんどんなくならせないようにというか。それを受け継いでもっとよくして、さらに後輩へという流れを今つくろうと今努力している次第ですので、これをもっともっと後輩が発展させていって『大谷大学のテイクがすごいぜ』みたいなぐらいの勢いで皆に他の大学とかに発信していけたらいいなと思います。」
DJ「本当大きいですね。ゆにとも関わってくれているし、はい。久門さんが最初ゆにに関わってくれて阿部さんが続いているんで、どんどん流れがきているのかなと思いますね。今日久門さんと阿部さんに、時間を割いてくれてお話に参加してくれて本当感謝してます。」
久門「ありがとうございます。」
阿部「いえいえ、ありがとうございます。」
DJ「ぜひまた機会あればラジオに出ていただけると嬉しいですし、僕らとしてもなにか力になれることがあればと思ってますんで、今後ともよろしくお願いします。」
久門・阿部「お願いします。」
DJ「本日はありがとうございました。」
久門・阿部「ありがとうございました。」
DJ「久門さんと阿部さんでした。」
阿部「イエーイ(笑)」
久門「ありがとう。」
(拍手)