「D&I、障害者差別解消実装セミナー」のご案内


趣旨

近年、様々な組織において、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I、多様性と包摂)が注目されています。人種、性別、年齢、国籍、宗教、性的指向、障害の有無、社会経済的背景など、人々のさまざまな違いを尊重し、そのような多様な人々の視点や経験を活かして新たな価値を創出していこうというものです。これらを具体化するための取り組みとして、多様な人材の採用、誰もが働きやすい職場・労働環境の整備、あらゆる人々に使いやすい環境の整備や製品・サービスの開発等の取り組みが注目されつつあります。
そんななか、今年4月に施行された改正障害者差別解消法では、行政機関や事業者に対して、障害者への「合理的配慮」(実施する事業において、障害者から申し出があったときに、その障害者が利用したり参加したりできるように必要な調整をすること)の提供が義務付けられました。これにより、「障害者への対応は大切だよね」で終わるのではなく、実際に必要な対応・調整を「する」ことが法的に求められるようになりました。
一方で、そのような取り組みの重要性は理解していても、具体的に何をどのように実践すれば良いか分からないという方や、一部の担当者だけが奮闘していてなかなか全組織的な取り組みにならないといった組織も多いのではないでしょうか。障害者差別解消やD&Iの実践は難しい、専門的な知識や技術が必要だと思っていらっしゃる方も多いかもしれません。
しかし実際には、皆さんの所属組織で、皆さん自身にできる「行動」が、必ずあるはずです。そうした行動を考えるのが、「障害平等研修」(Disability Equality Training: DET)です。DETは「障害者」がファシリテーターを務めるワークショップ型の研修で、イギリスにおいて「障害者差別禁止法」(現:平等法)を推進する研修として発展しました。参加者は、対話を通じた「発見」を積み重ねていくなかで、差別や排除といった社会のなかにある様々な「障害」を見抜く力を獲得し、それらを解決していくための「自分自身の行動」を形成します。これにより、研修を実施する組織や地域が、障害者を含むすべての人々にとって、差別や排除のないインクルーシブなものとなることを指向します。障害者がファシリテーターとなって行うワークショップ型の研修で、全国の企業や団体、行政機関、教育機関等、様々な組織において実施されています。
今回、皆様の所属組織において、D&Iや障害者差別解消を実装していくツールとしてこのDETをご活用いただきたく、セミナーを企画しました。当日は、まずDETを実際に体験していただき、参加者の皆さんの所属組織のなかにある「障害」を発見し、その解決のための参加者の皆さん自身の「行動」を考えます。その体験を踏まえて、組織におけるDETの活用のポイントや実施のながれを確認します。この機会に皆さんの所属組織でも、DETを活用して、D&Iや障害者差別解消の全組織的な取り組みを形にしてみませんか?

こんな組織の方におすすめ

  • D&I等の理念を掲げるだけでなく、全組織的にきちんと実践をしたい方。
  • 障害者差別解消法に対応し、障害者に対して適切な「合理的配慮」等を実施できるようにしたい方。
  • 一部の担当者だけでなく、全組織的にD&Iや障害者差別解消に関する取り組みをしたい方。
  • 単に研修だけ実施して終わってしまうのではなく、実際に取り組みを行うところまで実現したい方。
  • 人権研修、ダイバーシティ研修、新任研修、役職者研修等で「障害」を取り上げたい方。
  • 教育機関の福祉教育や人権教育、FD/SD等で「障害」を取り上げたい方。
  • 障害者と直接関わりながら「障害」について学べる研修を実施したい方。
  • 障害者を含むすべての人に利用しやすいサービスや製品を提供したい方。
  • 障害者を含むすべての人が参加できるイベントや事業を実施したい方。
  • 障害者を含むすべての人が働きやすい職場にしたい方。
  • 障害者支援やインクルーシブ教育等の日々の取り組みを見つめ直し、さらに充実させたい方 等。

本セミナーに参加すると…

  • ご自身の所属組織のなかにある「障害」を、具体的に分析することができます。
  • その「障害」を解決するための、自分自身の具体的な行動を見出すことができます。
  • それらの体験を元に、D&Iや障害者差別解消を推進する、全組織的な実践をスタートすることができます。
  • その実践を後押しする仲間(ファシリテーター)とのつながりができます。
  • ご自身の所属組織でのDETの活用ポイントや、実施までの具体的なながれを理解することができます。

セミナー概要

名称

D&I、障害者差別解消実装セミナー――全組織的な実践をつくりだす「障害平等研修」

日時

2024年10月16日(水)14:00~16:30

実施形式

オンライン(Zoomミーティング)
*映像教材を用いますので、PCやタブレット端末での受講を推奨します

受講対象

<行政機関、教育機関、企業、法人、団体等組織において>経営・マネジメント、コンプライアンス、研修・人材育成、多様性推進や障害者支援、人権啓発等に関わっている方

受講要件

  1. 開始から終了まですべて参加できる方(セミナーの性質上、原則として途中入退室はできません)
  2. Zoomの基本的な操作(Zoomミーティングの入退室、チャットの送受信、マイクとカメラのオン・オフの切り替え等)ができる方
  3. 安定したインターネット接続環境において、ある程度静かな場所で、マイクとカメラの療法をオンにして受講できる方(グループワークを含む双方向型のプログラムとなっております)

内容

  1. (講義)なぜ、今DETなのか:D&I、障害者差別解消法
  2. (ワークショップ)DET:「障害」とは何か、参加者の所属組織の「障害」の発見、「障害」解決のための「自分自身の行動」
  3. (講義)DET活用のポイント:DETにデキルコト・デキナイこと、各組織におけるDET実施のながれ

講師(ファシリテーター)

  • 常瑠里子(ツネ・ルリコ、DET(障害平等研修)ファシリテーター)
  • 安田真之(ヤスダ・マサユキ、NPO法人ゆに 理事、障害学生支援アドバイザー)
  • 山田隆司(ヤマダ・タカシ、NPO法人にこまる)

定員

16名(最少催行人数4名)

受講料

\3,300(税込)

受講申込受付期間

2024年8月29日(木)~10月6日(日)
*定員に達し次第締め切ります

受講までのながれ

  1. 受講申込:受講申込フォームにて、受付期間内に受講申込をお願いします。折返し入力されたメールアドレス宛てに確認メールが送られます。
    *原則として受講申込後のキャンセルはできません。
  2. 受講可否のご連絡、受講料納付のご案内:上記の確認メールとは別に、後日担当者よりメールでご連絡を差し上げます。受講申込からこのご連絡までには日数を要する場合があります。
  3. 受講料の納付:上記のメールのご案内に従って、ご案内から概ね1週間以内に受講料のお振込みをお願いします。
    *一度納付された受講料は理由の如何を問わず一切返金しません。但し本セミナーが中止となった場合を除きます。
  4. 「受講にあたってのご案内」の送付:セミナーの数日前までに、Zoomミーティングの接続先等についてメールでご案内します。
  5. セミナーの受講:「受講にあたってのご案内」に従って受講してください。
  6. 受講証明書の交付(希望者のみ):開始から終了まですべて受講された場合、セミナーの翌日までにメールにてお送りします。

受講申込フォーム

    申込前に上記の「受講要件」を今一度確認の上、以下にチェックを入れてください。

    受講証明書は必要ですか?

    送信後、入力内容確認の画面は表示されません。

    お問い合わせ先

    NPO法人ゆに 事務局(担当:安田)
    Web窓口
    〒603-8354 京都市北区等持院西町60-10
    Email: info(アットマーク)unikyoto.com
    TEL: 075-468-1633
    FAX: 075-468-1666